毎日同じことの繰り返しで仕事がつまらない。。。
- 単純作業の繰り返しで、仕事がつまらない
- 目標もない
- やりがいも充実感もない
- 仕事が暇すぎる
- 転職したほうがいいのか?
毎日同じ仕事の繰り返しの中で、どのようにして、やりがいや目標を見つけたらいいのか。あるいは、どうしたら楽しく仕事ができるのか、思い悩むかもしれません。
仕事がつまらないのは、毎日同じことの繰り返しだから、単純作業の繰り返しだから、もちろんそれもあります。
しかし、この2つが大きく関係しています。
- 人の役に立っているという「貢献感」がない
- 自分に合った仕事をしていない
この二つを見直すことで、「仕事がつまらない」という悩みは改善できます。
なぜなら、人の気分は次の図式によって成り立つからです。
性格×環境=気分
自分の性格と環境との相互作用によって気分は変化します。
単純作業の繰り返しで、仕事がつまらない時は以下のような図式で説明できます。
心の持ち方×仕事環境=つまらない
従って、
心の持ち方を変えて、「私は役立っているんだ」という貢献感をどれだけ感じられるかが大事になります。
あるいは、単純作業という仕事環境を変えるかのどちらかによって、つまらない気分が改善できます。
この記事では、主に以下の内容を説明します。
- 貢献感を感じるコツ
- モチベーションを上げる目標の見つけ方
- 転職すべきかどうかの判断基準
<この記事を読むことで次のように思えることでしょう>
- 「今やってることに意味があるんだ」と今の仕事にやりがいを感じられる
- 又は、本当に自分のやりたいことのためにチャレンジしてみようかなと思える
仕事は生活の大半を占める大きなこと。その仕事とどのように関わっていくかはとても重要なテーマだと思います。
今後の人生を充実したものにしていく為にも、あなたの現状と照らし合わせて、ぜひ、ゆっくりと読み進めてみてください。
目次
仕事がつまらない、よくある3つのケース
単純作業の繰り返し
事務職、製造業、サービス業など、多くの仕事は同じようなことの繰り返しかもしれない。
特にルーティン作業が多い仕事は、単調で仕事がつまらないと感じやすいのかもしれません。
- 何のためにこの会社にいるんだろう?
- 何のために働いているのだろう?
- やりがいがない
- 仕事がつまらない
- 誰にでもできる仕事だ
- 私にしかできない仕事がしたい
このように目の前の作業だけをしていると、誰かに感謝されたりする機会も少なく、自分が役に立っているという貢献感が感じにくいものです。
自分にしかできない仕事がしたい、という思いもあるかもしれません。
仕事が暇すぎる
仕事を与えてもらえない、仕事が少なくて暇という時も、仕事がつまらないでしょう。
どうやって時間を潰すかを考えたり、何をしたらいいかを聞くのも何回も聞いてると聞きづらくなったりします。
- 時間が過ぎるのが遅くて、つらい。
- 会社にいること自体が苦痛。
- なぜこの会社で働いているのか思い悩む。
- 仕事をしているフリにも、もう疲れる。
一方で楽して給料がもらえたり、待遇面を考えると、会社を辞めるのはもったいないと考えてしまう。
このような場合、自分という人間を活かせていない辛さ。自分という人間がどうでもいいように感じてしまう辛さがあります。
楽してお給料はもらえるかもしれませんが、やっぱりやりがいのある仕事をしたい、好きな仕事をしたいと思うものです。
だから、暇すぎる仕事をすることがつまらないのです。
手に入れたいものは全て手に入れた
特に経営者の方のご相談である内容ですが、
- 売上も上げて
- 欲しいお金も手に入れて、
- 日常生活にも困らない、
- 趣味や娯楽も楽しめる、
- パートナーもいて旅行もいける、
- 住みたい家に住んでいる
- 美味しい物を食べれる
なのになぜか、仕事がつまらない。仕事に充実感を感じない。
欲しいものを全て手に入れたので、以前のような目標がないので、仕事に対するモチベーションがない。
このような場合、新しい目標を見出す必要があります。
なぜ仕事がつまらないのか?
貢献感がない
アドラー心理学では人が幸せを感じる為に、貢献感があるかどうかが重要だと言っています。
自分が人の役に立っているか、社会貢献できているか。それによって自分の存在価値を感じるられるかが大事になります。
しかし、単純作業の繰り返しの仕事では、人の役に立っているのかが見出しにくいのです。
- 私のやっている仕事なんて大したことしていない。
- 私の代わりはいくらでもいる。
- 何のために私はこの仕事をしているのか。
そう考えると、自分の存在価値を見出しにくいのです。
従って、意図的にどんなことに貢献しているかを意識することが必要になります。
実際に役に立っていないのでなく、役に立っていないと思い込んでいるのです。
【解決策】貢献感を感じるためのコツ
自分が今取り組んでいる仕事が、誰のどんな役に立っているのか。
目の前の作業だけをしていると、誰のどんな役に立っているのかわからないのです。それはどんな仕事でも言えることです。
今取り組んでいる作業をすることで、職場の人間関係、お客様、会社、取引先、様々な人に役立っているということを意識することで貢献感を感じることができます。
直接感謝されることはないかもしれませんが、想像力を働かせて、様々な人に役立っていることを意識しましょう。
<事例1>
ガソリンスタンドのスタッフなら、ガソリンを入れるという作業を繰り返しています。それだけだと、同じ作業の繰り返しです。
しかし、もう少し想像してみてください。
給油するという仕事をすることで、お客様が目的に無事到着できる。それによって、その人が仕事ができるかもしれないし、家族に会えるかもしれないし、友人と遊ぶことができるかもしれない。あるいは、ドライブやツーリングを楽しめる。
ガソリンを給油するという部分だけを見ると、役立っていないように感じるかもしれませんが、その仕事によってお客様の幸せに役立っているという部分までイメージできるかどうか。
そう考えると、あなたの行っている仕事は単純作業に見えて、実は人の役に立っているのです。
でも、実際はガソリンを給油した後のお客様の行動は、わからないことがほとんどだと思います。
だから、いかに自分なりにイメージして、自分が役立っているかという意味づけができるかどうかがポイントになります。
<事例2>
「飲食店の調理」という仕事なら、下ごしらえから始まり、お客様が来たら注文された料理を作る。基本的には同じことの繰り返し。お客様と直接話すことはない。
表舞台となるホールとは違い、裏方の調理場は地味で狭かったりする。繫忙時間にはひたすら時間と調理に追われる。お客様の顔は見えない。
しかし、自分が提供した料理で、お客様が大切な人との時間を過ごせたり、幸せな時間を過ごせる。それが活力となり、そのお客様はまた仕事を頑張れたりする。
調理をしているだけでは、目の前の作業に追われてそこまで考える暇はないかもしれません。しかし、ちょっとした時にイメージしてほしいのです。
そうやって、自分の仕事は役に立っているんだと、自分で意味づけすることで、貢献感を感じることができるのではないでしょうか。
仕事が合っていない
- 本来は人と話すことが好きなのに、事務職をしている。
- 人と話すのは好きだが、幅広くいろんな人と関わったり、積極的に営業をするのは苦手。なのにバリバリ営業職をしている。
- サービス業や専門職が合っている人が、製造業や事務をしている。
- 親の意向で公務員になった。
- お給料が良いから今の会社に入った。
人と関わるサービス業が好きだけど、能力としては事務職もできる人がいる。ただし、この場合、仕事のやりがいは感じにくい。
【解決策】転職する
自分に合った職業に就くことです。人と接することが好きでも、営業とサービス業では全然違います。
転職する際に、「もったいない」という思考が付きまとうかもしれません。
- せっかく雇ってもらったのに辞めるなんてもったいない。
- つまらないけど、それなりに待遇がいいから辞めるのはもったいない。
「もったいない思考」をやめよう。
「つまらない、もっと他の仕事をしたい」という心の声を優先させるべきです。
もったいない思考は、あなたの心を無くします。
とはいえ、一概に今すぐ転職したほうがいいとも言えないので、ケースバイケースだと思います。
他に興味のある仕事があるなら転職や資格取得の為に動き出すのも一つ。
他にやりたい仕事がないなら、今の会社で貢献できていることが何かを振り返ることが先かもしれません。
目標がない
何のために働いているのか?もちろん大前提として「生活の為」ということが挙げられるかと思います。
しかし、それだけでは満足しないし、モチベーションが上がらず、仕事がつまらなく感じるものです。
- 人から認められて役に立ちたい、
- 自分を活かしてやりたいことを実現したい
こういった欲求を持っているからです。だから生活の為だけに働くことがつまらないのです。
食事に例えて言うなら、差し出されたご飯を食べたらお腹は満腹になる。だけど、同じ物ばかりでは飽きてきます。
もっと自分なりに創作したい、それを他の人と分かち合いたい、人に喜んでもらいたい、そういう欲求もあるのです。
- この仕事をすることで、売上を上げよう
- スキルを身に付けてキャリアアップしよう
- もっと会社やお客様がよくなる為にどんなことができるか
そういった高次の目標がないと、つまらないのです。
アメリカの心理学者アブラハム・マズローは「人間は自己実現に向かって常に成長する」と仮定し、人間の欲求を5段階の階層に分け、理論化しました。(マズローの欲求段階説、自己実現理論と呼ばれる)
簡単に言うと、根本的に人は成長したいのです。自己実現をしたいのです。だから、同じことの繰り返しで、成長できない環境では、つまらないのです。
【解決策1】人間関係の改善
目標がないという場合、やりたい仕事がどうこう言う前に、人間関係における関わり方を変え、人間関係のストレスを減らすほうが優先です。
他の人と仲良くしたい、人とつながっていたいという欲求があります。もし仕事上で人間関係が良くないのなら、まずはそこを改善すべきです。
人間関係を改善するとは、言い換えると、自分らしく生きるということです。やりがいのある仕事を手に入れるよりも、自分の生き方や振る舞い方を変えるほうが大事になります。
日常生活で、言いたいことが言えずに我慢していませんか?もちろん、仕事上の人みんなと仲良くすることは難しいでしょう。
みんなと仲良くできるかどうかは別問題として、少なくても、言いたいことが言える自分になることです。
- 職場の人と雑談できる
- 会議で意見が言える
- 他人に怯えることなく、自信を持って仕事ができる
- 「私は私、人は人」と割り切って関わることができる
人間関係のストレスを解消しないと、さらに高次の自己実現の欲求を実現することは難しいのです。
人間関係の改善の仕方についての詳細はこちらの記事を参考になさってください。
【解決策2】自己実現へ
人間関係である程度ストレスなく過ごせるようになると、
- 仕事でもっと自分を活かしたい
- もっと会社やお客様の役に立ちたい
- 本当にやりたいことをしたい
そういった自己実現に向けて動いていくことがいいでしょう。
- 今の会社でもっとキャリアアップできないか。
- 自分のことだけではなく、会社の為にもっとできることはないか。
- もっと負担を減らして効率よくできないか。
- 売上を上げるために工夫できることはないか。
あるいは、転職して他にやりたいことがあるなら、それに向けて必要なら資格取得の勉強をするのも良いでしょう。
人によっては、好きなこと、やりたいことを仕事にして起業することが、自己実現につながることもあるでしょう。
<人は何のために働いているのか?>
「生活する為」に仕事をする。もちろんそこに異論はありません。
しかし、それだけではないはずです。
自分自身を活かして、やりたいことをして、人の役に立ちたいという欲求があります。
あと何十年生きるか分からないけれど、何十年後かに死ぬ時、自分の人生を振り返った時、「良い人生だった」「後悔なく生きた」そう思える人生を送る為にも、心に正直に、やりたいことをして欲しいものです。
【解決策3】自己超越へ
仕事も、恋愛・結婚、趣味、お金も、欲しいものはすべて手に入れて目標がないという人が取り組むべきこと。
それが自己実現を超えた、社会貢献、地域の活性化です。
自分のやりたいことを実現するという欲求を満たすことで、社会貢献をしたいという欲求が生まれてきます。
マズローの5段階欲求は有名ですが、マズローは、実は晩年に自己実現を超えた「自己超越」という概念を提唱しているのです。社会貢献したいという欲求です。
自分の能力を活かしたコミュニティを作ったり、ボランティア活動もこれに含まれるのかもしれません。
地域の活性化、社会の発展、社会貢献において、あなたができることは何でしょうか?ぜひ考えてみてください。
<事例1>
私の知り合いにこんな人がいます。
その方はカウンセラーの先輩で、仕事とは関係のない所で、コミュニティを作り、プレゼンテーションが苦手な人たちが定期的に練習できる場を設けています。
それは利益を得る為ではなく、趣味の一環という位置づけで活動されています
まさに社会貢献というべき活動です。
転職すべきか迷う時の考え方
毎日同じ仕事の繰り返しでつまらない。そんな時、転職したほうがいいのかと悩むことがあるかもしれません。
現状がおもしろくないから、転職したい。これは自然な発想だと思います。
しかし、今現在、転職せずに今の会社に居続けている理由って何でしょうか?転職しない理由を丁寧にみるほうがいいでしょう。
その上で、転職するかどうかを決断するほうがいいでしょう。
<転職せずに、今の仕事を続けている理由>
1、他にやりたい仕事、好きな仕事がない。
他にやりたい仕事もないし、転職するにしても同じ職種に転職するなら、多少の人間関係が改善してもやりがいがないというのは変わらないので意味がない。待遇を考えると今の仕事は魅力的だ。
そう考えると、今の職場に居るほうがいいと考えてしまうかもしれません。
⇒この場合、転職しようにも、しようがないと言っていいでしょう。
従って、現在の会社内で、
- 貢献していることが何かを振り返る
- 人間関係の改善
- 会社内でのさらなるステップアップ
そういったことに取り組むのが役立ちます。
それを踏まえたうえで、興味のある仕事を探すというのが順当でしょう。
2、チャレンジしたい仕事はあるが、勇気が出ない。
- 親が反対する
- 今更、資格取得するのが億劫、自信がない
- 雇ってくれる会社があるかわからない
- 好きなことを仕事に起業するのは不安
頭の中で妄想していても始まらないので、まず現実を見ましょう。
・興味のある仕事があるなら、それに必要な資格取得にどのくらいの費用と期間と労力が必要なのか。
・実際に雇ってくれるところが本当にないのかどうか、リサーチする。
・好きなことで起業している人の実際をとことんリサーチする。
「仕事がつまらない」 と嘆いているだけで、TVやYoutubeを見てダラダラ過ごしているだけでは、いつまでたっても状況は変わりません。
まずは行動しましょう。
そして、「チャレンジしたい」という気持ちを大切にしてあげましょう。その気持ちをどのような形でか満たしてあげない限り、モヤモヤが消えないのですから。
起業して自分を活かした働き方
特に起業する際に考慮すべきこととして、次の3つがあります。
- やりたいこと
- できること
- 求められていること
この3つを満たすことができれば理想的だと言えます。
しかし、現実には次のようなこともあるでしょう。
- 能力としてはできるけど、やりたくない。
- やりたい仕事ではあるけど、能力がない、活かす場所がない。
- 求められていることではあるが、できないし、やりたくない。
好きなことをして起業する場合、しっかりとリサーチをして長期的に取り組むことを考える必要があるでしょう。
一番手っ取り早いのは、同じ分野で起業して成功している人の話を聞くことです。
うまくいっている人が、どんな考え方をしていて、どんな方法でうまくいっていのか、そのあたりを自分にインストールするのです。
起業する場合も、転職と同様に、リサーチが大事になります。現実はどうなのか。ぼんやりしたものをそのまま曖昧にせず、しっかりとリサーチして、現実的に自分がこれから取り組んでいけそうなのかを調べることが大切です。
まとめ
仕事がつまらない時にどうしたらいいのか。
①他にやりたい仕事が全くない場合
・あなたが現在の会社にいることで貢献していること、現在の仕事で貢献していることを意識して、心でそれをじっくり感じる。
・人間関係を改善する。仕事のやりがいよりも、自分らしく生きることを当面の目標にする。
・今の会社でステップアップできないか、もっと会社の役に立てないか、もっと自分を活かせないか、を考える
・欲しいものをすべてを手に入れたなら、自分の能力を活かして社会貢献できないか、を考える。
②自分の特性と仕事が合っていない場合
・自分の特性に合った仕事に転職する。色んな人と話すことが好きで良い商品を紹介することが好きな人は営業など、コツコツした作業やルーティンワークが得意な人は事務職など、無理なくできる仕事、興味のある仕事に転職することを検討してみる。
・あるいは、もし可能なら、今の会社内で自分の特性に合った部署、自分の能力をさらに活かせる部署へ異動できないかを検討する。
③他にやりたい仕事がある場合
まずリサーチして、やりたい仕事が実際にできそうなのか、現実を知る。そして「おもしろそう、やってみたい」という心の声を大切に思い切ってチャレンジしてみる。
いかがでしたか?
仕事がつまらない時にどのように行動すればいいのか。状況別に解説しましたが、少しでも充実感を感じながら、あなたらしく生きることができるか、イメージできたでしょうか?
ぜひ少し立ち止まって、今必要なことを考えるお時間を取って頂ければと思います。あなたがより成長に向かって進めることを願っています。