このように自分が嫌いという人は多いものです。
- 頑張れない自分
- ダラダラする自分
- ネガティブな自分
- 人とうまく話せない自分
- 仕事で失敗する自分
- 容姿や体型が魅力的でない自分
- 自信がない自分
- 恋人がいない自分
そもそも、そんな自分のことを
「まぁ別に、こんな自分でもいいや」
と思えていたら、たとえ仕事で失敗しようと、人とうまく話せなくても、ストレスにはならないのです。
つまり、自分を嫌うかどうかで、日頃のストレスが全く違います。
この記事では「自分を好きになる方法」を5ステップでご紹介します。
ぜひ最後までご覧になって、日常生活で意識して実践してみてください。
心理カウンセラーの大城ケンタです。よろしくお願いします。
よくある「自分が嫌い」という悩み
ダメな自分が嫌い
- 仕事の要領が悪い
- 仕事を覚えられない
- 仕事の能力もスキルもない
- うまく話せない
- 家事ができない
- ダラダラしてしまう
色んなことが、できない自分が嫌い。
他人と比較して落ち込んだり、他人に責められているような感覚を持つ人もいます。
ネガティブな自分が嫌い
・「ダメな奴だと思われているに違いない」と思ってしまう。
・彼氏が他の女と遊んでるんじゃないかと思ってしまう。
・どうせ私なんて何の役にも立たない人間だ、と考えてしまう。
・「ありがとう」「可愛いよ」とか言われるけど、「どうせお世辞やだろ!?」と思ってしまう。
人の心を深読みしたり勘ぐったり、ネガティブに捉えてしまう癖がある人。
疲れませんか?疲れますよね?
このようにネガティブに捉えてしまう人は、育ってきた家庭環境が影響しているようです。
- 親に兄弟と比較された
- 何を言っても否定された
- 親がヒステリックだった
- 親が過干渉だった
このように、親に否定されたり、親が感情的な人の場合、傷つくことを恐れて、無意識のうちに人の顔色をうかがったり、相手の心を深読みしてしまう癖がついてしまいます。
人に良い顔してしまう自分が嫌い
- 相手の要求を断れない
- 愛想笑いをしてしまう
- 良い格好してしまう
- 無理をして仕事を引き受けてしまう
- 楽しくないのに、楽しいフリをしてしまう
このように、人に合わせて、良い顔してしまう自分が嫌い、という人もいるでしょう。
無意識にやってしまうことだと思うので、わかっていても修正できない自分がもどかしいですね。
すぐにイライラする自分が嫌い
- グズグズしている人を見るとイライラする
- 部下や同僚が思ったように動いてくれない
- 恋人に大切にされていない感じがする
- 相手の言動にいちいちイライラする
- 子供が言うことを聞かず、すぐに怒鳴ってしまう
- 嫌みを言ってくる職場の人にイラっとする
怒ったり、イライラするという怒りのエネルギーは、体力を消耗します。イライラしやすい人は人一倍疲れやすいと言えるのです。
頑張れない自分が嫌い
- 勉強しないといけない
- 就活しないといけない
- 仕事にいかないといけない
- 家事をしないといけない
- 親の世話をしないといけない
- 子供の面倒をみないといけない
でも、頑張れない。動けない。
頑張れない自分が情けなくて嫌になることもあるでしょう。
過去を引きずる自分が嫌い
- 相手の言葉を引きずる
- 過去の恋人を引きずる
- 過去のトラウマを引きずる
- 元彼に浮気されて、次の恋に臆病になる
例えば、次のような言葉を言われたら、心にグサッと刺さっていつまでも引きずってしまうかもしれません。
上司に「何回も同じこと言わすな!いい加減に仕事覚えろ!」と言われた。
元彼に「お前のそういう所が嫌だ!」と言われた。
人は、基本的に嬉しい出来事よりも、傷ついた体験のほうが、いつまでも覚えているものです。
自分の顔や体が嫌い
- 体型が太っている自分が嫌い
- 頭が禿げている自分が嫌い
- 胸が小さい(大きい)自分が嫌い
- 身長が低い(高い)自分が嫌い
- 自分の顔が不細工で嫌い
このように、顔や体のコンプレックスで自分が嫌いになることもあるでしょう。
自分が嫌いになる3つの原因
ここからは、自分が嫌いになる3つの原因を解説します。
心と行動が不一致
上記で述べたように、自分が嫌いになる時、それは「心」と「行動」が一致していないことが多いです。
どういうことか。例えば、次の例をご覧ください。
オレンジマーカーが心、青マーカーが行動です。
・本当は引き受けたくない仕事を、引き受けてしまう。
・助けて欲しいけど、助けて欲しいと言えない。
・本当は遊びたいけど、勉強しなければいけない。
・行きたくない飲み会に、行ってしまう。
・彼にかまって欲しいけど、それを言えない。
・食べたくない物を、仕方なく食べている。
おわかりでしょうか?
心と行動が不一致というのは、一言で言うと
やりたくないことをやっている!
やりたくないことをやっているというより、やってしまうという表現のほうが適切かもしれませんね。
やりたくない行動を取っているのは、他でもない自分。他人のせいにできない。
だからこそ、「やりたくないことをやってしまう自分が嫌」になるのも無理はないでしょう。
なぜ、やりたくないことをしてしまうのでしょうか?
それは「頭」で考えすぎているからです。
頭で考えすぎ!
「頭の声」を優先させると、心と行動が一致しないのです。
先ほどの例をもう一度、取り上げます。
緑色の文字が「頭の声」です。
・本当は引き受けたくない仕事を、引き受けてしまう。
⇒断ったら相手が不機嫌になる。
・助けて欲しいけど、助けて欲しいと言えない。
⇒助けを求めたら、相手に迷惑がかかる。
・本当は遊びたいけど、勉強しなければいけない。
⇒勉強して、資格試験や大学受験に合格しなければならない。
・行きたくない飲み会に、行ってしまう。
⇒断ったら、今後、気まずくなる。
・彼にかまって欲しいけど、それを言えない。
⇒言ったら、ウザい女と思われる。
・食べたくない物を、仕方なく食べている。
⇒お金もかかるし、仕方ないから安く済まそう。
このように頭の声が邪魔して、心の声がわからなくなるのです。
さらに、複雑なケースもあります。
一見、心の声と思いがちなことも、実は「頭の声」であることがあります。
例えば次のようなケースです。
- もっと頑張りたいけど、頑張れない
- 早く結婚したいけど、彼氏ができない
「もっと頑張りたい」「早く結婚したい」これらは心の声と思いがちですが、実は「頭の声」なんです。
- 頑張らないと、自分は認めてもらえない。だから頑張りたい。
- 結婚しないと、人より劣っているように感じる。だから早く結婚したい。
これらは全部、頭の声です。
頭の声に従っているから、自分が嫌になるのです。
ということは、心の声に従って、本当にやりたいことを素直に行動すれば、自分が嫌いになることはないのです。
あるいは、本当の心の声に気づくことが必要な時もあるでしょう。
心が満たされていない
頭で考えすぎというより、自動的に無意識にやってしまうこともあるでしょう。
- すぐにイライラしてしまう
- すぐに嫉妬してしまう
- 過去のことを引きずる
- 執念深く、捻くれてしまう
- ネガティブ思考になってしまう
なぜこのようなことが起こるのか?
それは、心が満たされていないからです。
自分の心が満たされて、心に余裕があれば、人に対してイライラしたり、過去を引きずったりしなくて済みます。
- 私は今のままでいい
- 私はとても魅力的だ
- 私は悪くない
- 私は重要な存在だ
- 私は自分のことが好きだ
このように思えていたら、何かに依存しなくていいし、イライラしないし、ネガティブ思考にはならないのです。
だから、自分の心を満たすということは、とても大事なことなんです。
どのように自分を満たしていくかは、次の項目でご紹介します。
「自分が嫌い」を克服する5ステップ
ここで紹介するのは、あくまで「方法」です。
「方法」を知っただけでは、何も変わりません。
泳ぎ方を知っただけでは、実際に泳げないのと同じです。ぜひ行動に移してくださいね。
ステップ1:自分を理解して自覚する
まずどんなに頑張っても、現状を変えれないのなら、事実や現実をちゃんと受け止めることです。
- 言いたいことが言えない自分
- 人に良い顔してしまう自分
- 断れない自分
- イライラする自分
- 嫉妬深い自分
- 頑張れない自分
どんな自分も、それが今の自分。
どんなに自分のことが嫌いでも、それが今の自分。それが現実です。
まず、そのことを理解し、自覚することです。
自分が嫌いで、否定しても、何も変わりません。
嘆いても仕方がないので、諦めて、今の自分を認めることです。
仕方ないものは、仕方ない。
まずはそこからがスタートです。
私の話をしましょう。
大学生の時、レポートを6回くらい再提出して、ようやく単位をもらえた経験があります。
1、2回なら、まだ頑張れるけど、3回目くらいになったら、正直「なんでやねん!」と腹も立つし、モチベーションも下がっていました。
でも、いくら嘆いても、仕方がなかった。レポートを書くしかない。それが現実でした。
腹を立てたり、やる気にならないと感情的になっていても、何も変わらない。
まず現実を受け止めるから、次の行動が移せるのです。
まずはしっかり現実を受け止めてください。
ステップ2:自分で自分を満たす
自分が嫌いになる原因は、やりたくないことをやっている、つまり、心の声を無視していると述べました。
ということは、心の声に忠実に、素直にそれを行動に移してあげることが必要です。
それが自分を満たすということに繋がります。
- 人からの誘いが嫌だと思ったら、正直に断る
- 自分が困っていたら、素直に助けを求める
- 遊びたければ、遊ぶ時間を確保する
- 寂しいなら、寂しいと素直に、彼に伝える
- 何となくじゃなくて、本当に食べたい物を食べる
相手に気を遣うのではなく、自分のことを優先するということです。
そして、物事を決める時は、感情や感覚を基準にしましょう。
- 「好き」だから「する」
- 「嫌」だから「しない」
- 「いい感じ」だから「する」
- 「嫌な感じ」だから「しない」
これを次のように思考で判断すると、気持ちを我慢することになるので、自分が嫌になります。
- 「好き」だけど、相手に迷惑が掛かるから「やめる」
- 「好き」だけど、お金が掛かるから「やめる」
- 「嫌」だけど、仕方ないから「する」
好きなことをする。
嫌なことはしない。
シンプルですが、意外と頭の声が強力なので、簡単に見えて簡単ではありません。
どんな些細なことでもいいのです。例えば、
- 寝たいから寝る
- 好きなものを食べる
- 作りたい料理を作る
- 好きなゲームをする
- 行きたいところに行く
- 好きなお店に行く
- 嫌な誘いは断る
- 好きな人をランチに誘う
意識して、できることをしてみてください。
他に、自分を満たす方法として、次のことも役立ちます。
自分の為にお金を使う
節約して、我慢した生活をしている人も多くいらっしゃいますが、自分の為にお金を使ってみるのもいいですね。
特に女性なら外見を変えるのもいいと思います。
- 洋服
- 靴
- 鞄
- マフラー
- アクセサリー
- 化粧品
自分の心が喜ぶことをする。その為にお金が必要かもしれません。
お金を貯めることで安心するかもしれません。しかし、本当の意味で心は喜びません。
あなたが欲しいものを手に入れることはとても大事なこと。
その為に喜んでお金を使ってみてはいかがでしょうか?
ステップ3:守備範囲を明確にする
自分が嫌いになる一つに、「できない自分」が嫌いということがあります。
- 勉強ができない自分が嫌い
- 仕事に行けない自分が嫌い
- 家事ができない自分が嫌い
- 頑張っても仕事ができない自分が嫌い
- 親孝行できない自分が嫌い
できないことを無理してしようとする。でも、現実にできない。そんな自分が嫌になる。
そのパターンに陥っていませんいか?
そんな時は、自分のできることだけをするのです。
できないことはできないと言いましょう。
野球で例えると、守備範囲外のボールまで取りにいかない。守備範囲外のボールは他の人に任せる。
- 一日8時間勉強しているなら、3時間に減らす
- 家事ができないなら、できる範囲のことをして、家族に任せる
- 仕事ができないなら、できることをして、後は他の人に任せる
- 親を助けられないなら、親を信じて、自分のことは自分でしてもらう
このように、
無理をしない。自分ができることを、できる範囲でする。
あまりあれもこれも自分でしようとすると、無理が生じます。
一人であれこれ抱え込まずに、誰かに任せる、お願いするということも必要です。
ステップ4:ダメな自分をさらけ出す
本当の自分、ダメな自分をさらけ出したら、どうなると思いますか?
他人がダメな自分を知ったら、、、
- 軽蔑される
- 評価が下がる
- 責められる
- 仲間外れになる
- 恋人に振られる
- 認めてもらえない
- もう生きていけない
自分をさらけ出すのは怖いですよね。
じゃあ、あなたのことを受け止めてくれる人を一人思い浮かべてください。
この人なら絶対に自分のことを否定しない人です。
思い浮かびましたか?
では、その人に、自分のダメなところを一つ、さらけ出してみてください。
どんな些細なことでもいいです。
- 家でダラダラしていること
- 仕事で失敗したこと
- 恋愛がうまくいかないこと
- 人と話すのが苦手なこと
- お給料が低いこと
- 容姿や体型のこと
「実は、私、こんなダメなところがあるの……」と。
そして、ダメな自分を受け止められる経験をしましょう。
すると、「あっ、こんなダメな自分でもいいんだ!」
と思えることでしょう。
その経験が大事なんです。ぜひチャレンジしてみてください。
ステップ5:自分の味方と関わる
自分のことを責める人から離れましょう。
自分のことを責める人と一緒にいるから、余計に自分が嫌になるのです。
・自分のことを責める母親から離れよう
・自分のことを責める上司や同僚から離れよう
・自分のことを責める友達から離れよう
・自分のことを責める恋人から離れよう
逆に次のような人との関わりを増やしましょう。
・あなたのことを応援してくれる人
・あなたのことを否定しない人
・あなたの話をちゃんと聞いてくれる人
・あなたのことを認めてくれる人
あなたは好きな人と関わる時間を増やし、嫌いな人と関わる時間を減らすのです。
すると「こんな自分でもいいんだ!」と思えることでしょう。
安全な世界を自分で作ろう!
まとめ
自分が嫌いな人は、誰かに認めてもらう為に頑張るのではなく、自分で自分を認めることが必要です。
自分の心に正直に、素の自分を優先させること。
- どんなに自分に能力がなくても
- どんなにネガティブで内気な自分でも
- どんなに自分に魅力がないと思っていても
- 過去にひどい目に合っても
自分を幸せにするのは、自分しかない!
このことを覚えておいてください。
自分を嫌っていては、いつまでたっても幸せは訪れないのです。
まずは
・自分嫌いを克服したい
・自分を好きになりたい
このように、決意することが、すべての出発です。
私は、「人生は自分を好きになる旅」だと思っています。
人生をかけて、自分の心を満たし続けるのです。
あなたのこれからの人生が、どうか幸せな旅となりますように。