職場の人間関係や、学校の友達関係など、人付き合いが疲れることはありませんか?
- 何を話していいかわからない
- どう思われてるかが気になる
- みんなの会話の輪に入れず、孤独感を感じる
- 自分が変なこと言ってないか気になる
- 常に責められてる感じがする
さらに、家に帰っても、今日あった出来事を振り返って色々考えたり、疲れがドバっと出て、ぐったりされているかもしれません。
人付き合い自体も疲れるし、一人で過ごしていても疲れが取れない。
そんな状態が毎日続くと、常にストレス状態と言ってもいいでしょう。
もしかしたら、あなたは次のような自分になりたいと思うかもしれません。
- みんなの輪に入って、自信を持って話したい。
- プライベートでは親友がいて、職場でも楽に過ごしたい。
- 安心してスムーズに会話をしたい。
大丈夫です!
人はいくらでも変わることができます!
私はカウンセラーとして、人付き合いが変わり、幸せな暮らしができるようになった人たちをサポートしてきましたので、断言できます。
では、そもそも、なぜ人付き合いが疲れるのか?
それは、
人付き合いが疲れるパターンの「考え方」や「行動」になっているからです。
例えて言うなら、
間違ったお箸の使い方をずーっと続けているようなものです。
現状は、何とか自己流でお箸を使ってご飯を食べれているけど、自己流なので、お箸を使うのが毎回ストレスになっている、みたいな感じです。
正しいお箸の使い方をすれば、ストレスなくご飯が食べれます。
人付き合いも同じです。
この記事では、主に次ようなことをご紹介します。
- 人付き合いがラクになる心の持ち方
- 安心してスムーズに話せる会話術
- 心から本音を話せる親友の見つけ方
この記事の内容を実践して頂くと、人付き合いで疲れることなく、むしろ、ラクに楽しく人付き合いが出来るようになります。
人付き合いは本来、とても楽しいもので、自分を幸せにしてくれるものです。
ぜひ最後までゆっくり読み進めて、一つ一つ実践してみてください。
なぜ人付き合いで疲れるのか
本音が言えない
人付き合いで疲れる原因のNo1は「本音が言えない」ということです。
言い換えるなら、会話の中で「我慢する」ことが多いのです。
- 会議で意見を言えない
- 上司に意見を言えない
- 飲み会で話せない
- 相手の意見に合わせることが多い
- 聞き役になることが多い
本来、私たちはみんな喋りたいんです!!
自分を表現したいのです!
そして、自分のことをわかってもらいたいのです!!
人付き合いで本音が言えないというのは、「わかってもらえない」ということ。
そしたら、やっぱり寂しくなったり、孤独感を感じやすくなりますよね。
実は、人は話すよりも、聞くほうが疲れるのです。
自分のことを話しているほうが、本来は楽なんです。
自分の好きなことを好きなように話している時と、興味のない話を聞いている時、そりゃやっぱり好きなことを話している方がラクだし楽しいのです。
興味のない話に相槌を打って、我慢して聞いているのは疲れますよね。
人付き合いが疲れる人は、自分の意見や本音を言うことが最大のポイントとなります。
みんなと仲良くしようとしてしまう
人付き合いが疲れる理由として、みんなと仲良くしようとしてしまうことが挙げられます。
自分にとって大切な人と、どうでもいい人の区別がつかない。
人によって態度を変えてもいいんです。
嫌いな人を嫌ってもいいんです。
子供の頃の教育で「お友達とは仲良くしましょう」なんて言われた記憶はありませんか?
仲良くするに越したことはないですが、嫌いな人と仲良くするのは疲れます。
ゴキブリが嫌いなのに、ゴキブリを好きになりなさい!と言っているようなものです。
嫌いな人は嫌い。好きな人は好き。
この見極めが非常に大事になります。
2:6:2の法則というのがあるようです。
- 全体の2割は自分のことを好きな人(自分のファン)
- 全体の6割はどちらでない人(普通)
- 全体の2割は自分のことを嫌いな人(アンチファン)
ということは、どこに行っても、必ず自分のことを嫌う人がいるのです。相性が合わない人がいるのです。
でもそれは仕方ないので、自分のことを嫌う人とは仲良くしない。それくらいの意気込みでちょうどいいでしょう。
自分が好きな人、自分のことを好きと言ってくれる人と仲良くすると、人付き合いで疲れることがなくなります。
相手の言葉を真に受ける
例えば、ある人から次のような言葉を言われたとしましょう。
- 「服装似合ってない」
- 「あなたは身勝手な人ね」
- 「いつもミスしてるよね」
- 「いつも準備ができてないよね」
相手の言葉をそのまま受け取っていませんか?
相手の言葉が事実なのか主観なのかをハッキリさせましょう。
「私の服装が似合っていない」というのは事実ではなく、相手の主観です。別の人が見たら、似合ってるという人もいるはずです。
「あなたは身勝手な人ね」という言葉も、“その人が”あなたを身勝手と思っているだけで、あなたが身勝手かどうか別問題。これも事実ではなく、相手の主観です。
「いつもミスしている、いつも準備ができていない」これも事実ではなく主観です。
「いつも」って、いつですか?ミスしない時もあるし、ちゃんと準備ができている時もあるでしょう。
だから、相手の言葉は、事実を言っている訳ではないので、「あなたはそう思っているのね」と理解したほうがいいのです。
つまり、相手との境界線を意識することが大事です。
人付き合いが疲れる時によくある特徴として、相手との境界線が曖昧で、相手の言葉を鵜吞みにしすぎることが挙げられます。
相手の言葉が「事実」なのか「主観」なのかを区別するよう意識してみてください。
相手の心を深読みしすぎる
例えば、次のようなことがあったしましょう。
- 話している時に、相手が自分の目を見ない
- ため息をつかれる
- そっけない返事をされる
- 沈黙に耐えられない
- メールやLINEの返事が返ってこない
こんな時、「相手は自分のことを嫌っているんじゃないか」「自分に対して、怒ってるんじゃないか」と思ったりしていませんか?
でもそれって「どれだけ考えてもわからないこと」です。
答えは相手に聞かないとわからないこと。
いくら想像しても答えは出てこないのです。
悩む必要がないことで悩むと、疲れます。
考えても仕方ないことは考えずに、自分のことに集中しましょう。
ネガティブに解釈して自分を責める
あなたは、こんなことを言われたらどうでしょうか。
- 「なんで、それをしたの?」
- 「なんで、やってないの?」
- 「上司に許可をもらってから、行った?」
なんだか、自分が責められているような、自分が悪いことをしているように受け取ってしまうことはありませんか?
上の言葉は、事実を確認しているだけです。
別に責められているわけではありません。
何かあると、「自分が悪い」と考えてしまうと、人付き合いが疲れます。
自分の行動で不利益が生じているなら、「自分の行動に問題があるだけで、自分の人格が否定されてる訳ではない」と理解しましょう。
自分の「行動」に問題があったなら、行動を改めたらいいのです。他人があなたの「人格」を否定する権利はないでしょう。
相手が自分の行動について指摘しているのであって、人格について指摘しているのではないと考えるとよいでしょう。
自分のコンプレックスが気になる
- 自分の容姿に自信がない
- 学歴がない
- 年収が低い
- 背が低い
自分のスペックに自信がないというケースもあるでしょう。
- 何のとりえもない自分には価値がない
- ありのままの自分では価値がない
そんな風に思っていませんか?
でも、無いもは無い。
容姿もファッションやメイク、ヘアースタイルなど、ある程度は変えれるけど、変えられないものは変えられない。
背が高い、低いなんて自分ではどうにもできない。
変えられないことで、自分を責めたり、落ち込んでも仕方がないので、いっそのこと、それを認めて諦めることも必要かもしれません。
自分の欠点を認めるのはとても辛いかもしれませんが、認めてしまうことで、今よりもっと楽に生きることができるようになります。
好かれようとして愛想笑いをしてしまう
人に好かれたくて、嫌われたくなくて、愛想笑いをしてしまうことがあります。
しかし、これを頻繫にやってしまうと、普通に話している時でさえ、無意識に愛想笑いや作り笑顔をしてしまいます。
愛想笑いをすると、心と体が不一致の状態なので、心が落ち着かないんですよね。
思い切って、不愛想に振る舞うくらいがちょうどいいかもしれません。
無理に笑わない方が、心が落ち着きます。
愛想笑いは無意識の癖なので、意識的に「愛想笑いをしないぞ!」と決めて振る舞うことが役立ちます。
何を話していいかわからない
人付き合いの会話において、「会話が止まって、沈黙に耐えられない」という人がいます。
- 相手を楽しませないといけない。
- 場を盛り上げないといけない。
そうなると、人付き合いが疲れます。
何かを話さないといけない訳ではないので、話すことがなければ話さなくていいのです。
ただ、そういう時って、自分がどう思われてるかが気になって、相手に興味が向いていないので、相手に興味を持つことを意識すると良いでしょう。
- この話題については質問してはいけない
- この話題をしてはいけない
というルールはないので、基本的に何でもありです。
頭に思い浮かんだことを話したり、質問すればいいのです。
その話題に相手が答えたくないなら、答えたくないでOK。その時は、別の話をすればいいだけのこと。
あまり堅苦しく考えずに、「自由に話したいことを話して、話すことがないなら、それもOK」くらいに考えてもいいのではないでしょうか。
「~でないといけない」という思い込み
人は無意識のうちに、いろいろな思い込みを持っています。
- 仕事で接客するときは、笑顔でいないといけない
- 自分から元気よく挨拶しないといけない
- 目上の人には敬語で話さないといけない
- 人の話はちゃんと聞かないといけない
- 人と話すときは目を見て話さないといけない
- 会話が途切れずスムーズに話せないといけない
本来、もっとリラックスして、気楽に、自由に、人と話をしてもいいのです。
アメリカ人は仕事中、接客中でも、とても自然体。「店員だからキッチリしないといけない」そんな概念はないようにすら思えます。
人と人が対等です。店員とお客。親と子。年上と年下。そういう上下関係が日本より対等。
日本人はとても堅苦しくて、まじめ。そして、上下関係や力関係がハッキリしていることが多いので、いい意味でアメリカ人のコミュニケーションを見習いたいものです。
人付き合いで気持ちが楽になる4つのコツ
①役割が違うだけ
人付き合いで疲れるのは、他人に圧倒されているからです。
何となく、こんなイメージがあるかもしれません。
- 他人の方が自分より偉い。
- 他人の方が自分より価値がある。
- 他人の方が自分より存在が大きい感じがする。
- 他人の方が力関係が強い。
- 自分の方が劣っている。
- 自分は大したことない。
- 自分がリーダーシップをとるなんてできない。
しょせん他人も自分と同じ人間。
偉そうにしている社長でも、俳優でも、アイドルでも、政治家も、大リーガーも、どんなに有名で、どんなにお金を稼いでいようと、
同じようにご飯を食べて、お風呂に入って、排泄をして、パジャマを着て寝てるんですよ。
みんな同じように生活しているんです!
そして、みんな何か悩みがあるんです。悩みのない人はいません!
アイドルはアイドルで悩んでる。大リーガーは大リーガーで悩んでる。社長は社長で悩んでる。
それぞれ仕事の悩み、プライベートの人間関係の悩み、健康上の悩み、家族の悩み、自分のコンプレックスに対する悩み、何かしら悩みは必ずあります。
みんなそれぞれ悩んでいるんです!
「社長は偉くて悩みもなくて幸せに違いない」と勝手にイメージしてませんか?
社長が偉くて社員が劣っている訳じゃなくて、単純に役割が違うだけのこと。
アイドルが偉くて、マネージャーが劣ってる訳じゃない。
音楽バンドで言うなら、ボーカルが偉くて、ギターやベースが劣ってる訳じゃない。
それぞれの持ち場があって、役割が違うだけ。どの役割も大切なんです。
他人は同じ人間で、役割が違うだけ。
だから、自分が劣っているなんて思わなくていいんですよ!!!
②事実だけを見る
人付き合いが疲れるのは、あれこれ考えすぎるから。それは人と実際に会っている時もあれこれ考えすぎるし、家に帰っても、あれこれ考える。
妄想しすぎ!
だから冷静になって事実ベースで物事を考えることが大事。
- 考えても仕方がないことで悩んでいないか?
- 相手の心を深読みしすぎていませんか?
- 何もかも自分が悪いと思っていませんか?
相手がどう思ってるかなんて、考えてもわからないことだから考えない。
それよりも自分のことに集中しましょう。
そして、
事実は何か?
を常に意識することです。それも冷静に。
<ケース1>
【相手がため息をついた】
「相手がため息をついただけ」それが事実。それだけ。それ以上は考えないことが大事。
百歩譲って、相手が不機嫌だったとしましょう。相手が不機嫌なのは、自分とは関係ない。勝手に不機嫌になってるだけ。
もし気になるなら、「どうしたの?何か気に障ることした?」と事実を確認することです。
事実を確認しないで、あれこれ考えても仕方ないことです。
相手に事実を確認する
これもとても大事になります。
<ケース2>
【ラインの返事が遅い】
ラインの返事が遅い時、自分んが嫌われていると考えてしまうかもしれません。
返事が遅いのは事実、でも「嫌われている」というのは事実じゃない。なぜならそれ以外の理由があるかもしれないから。
事実は何か。
「返事が遅い」それが事実。それ以上のことは考えない。
考えても仕方がないからです。
自分の好きなことや、やるべきことに集中して一人の時間を楽しみましょう。
どうしても気になるのであれば、気になっていることを相手に確認しましょう。
<ケース3>
【変なことを言って、嫌われてないかが気になる】
こんな時も、事実を確認しましょう。
「さっき私はあんなことを言って、あなたに嫌われてないかとても気になるんだけど、大丈夫?」「嫌ってない?」と相手に事実を確認してみる。
「あなたのことを全然嫌ってないよ」と相手が言ったのなら、それが事実。それ以上でもそれ以下でもない。
「嫌ってないって言ったけど、それは社交辞令じゃないか」とか、それ以上妄想しない。
③自分を全否定せず、部分否定にする
もし仕事で失敗して他人に迷惑が掛かった時は、失敗したことについては反省して、お詫びをする。そして次に同じ失敗をしないように対策を考える。
ところが、何度か失敗が続くと、「お前はダメだ」「お前は使えない奴だ」と言われることがあるかもしれません。
そんなことを言われた時には、ショックで落ち込んで立ち直れないかもしれません。その言葉をずっと引きずってしまうかもしれません。
しかし、相手の言葉をそののまま真に受けてはいけません。あくまで相手が「お前はダメだ」と思ったのであって、事実ではありません。
もうどうしても自分を責めてしまうときは、自分を全否定せず、せめて部分否定にしよう。
「失敗したことは事実だ。それによって相手に迷惑をかけてしまったことも事実。自分の責任だ。その失敗に関しては自分の行動が悪かった。でも、自分の人格や自分の存在自体がダメな訳じゃない」
「行動」が問題なだけで、あなたの「存在自体」がダメな訳じゃない。
④人を見極めること
人付き合いが疲れるのは、好きじゃない人と一緒にいるからでもあります。
好きな人と一緒に居て、安心して何でも話せたとしたら、疲れるでしょうか?
自分にとって“どうでもいい人”と一緒に居るから疲れるのです。
次のような人と一緒に居ると人付き合いの疲れは、グンと減ります。
- 自分が好きな人
- 自分が興味のある人
- 自分にとって大切な人
- 安心して過ごせる人
- 自分のことを否定しない人
- 自分に興味をもってくれる人
- 本音で話せる人
- 気の合う人
自分にとって、“どうでもいい人”からは、できるだけ離れましょう!
そして、自分にとって大切な人との時間を増やしましょう!
では、自分にとってどうでもいい人とどのようにかかわったらいいか?
それは、
淡々と話すこと。
苦手な人と頑張って話す必要はないので、気持ちの交流というよりは、情報の交換をすればいいのです。
仕事上どうしても苦手な人と関わらないといけない、ということもあるでしょう。
そういう時は、感情的にならずに、必要な情報を交換するという意識で、淡々と冷静に関わると、相手に巻き込まれずに済みます。
会話が途切れて、人付き合いが疲れる人へ
何を質問してもいい
何を話したらいいか分からないという時、自分の話をするより、相手に質問すればいいのです。
人付き合いにおいて大事なことは、上の「人を見極めること」の項目でも書きましたが、まずは自分が安心して話せる人を選ぶことが大事。
ということは、
そもそも大前提として、自分のことを受け入れてくれる人と話している訳だから、何を質問してもいいのです。
何も恐れることはないのです。もし相手が答えたくなかったら、答えたくないでいいのです。
誰でも答えたくないこともあるでしょう。相手が「答えたくない」イコール「自分が嫌われている」訳ではない。単純に答えたくないだけです。
相手が答えたくなかったら、別のことを質問すばいいのです。
こんなこと聞いてもいいかな?なんて遠慮することはないのです。頭に思い浮かんだこと、話したいこと、聞いてみたいこと等、自由に質問してみましょう。
オウム返し
カウンセリングの代表的なテクニックの一つに「オウム返し」というテクニックがあります。
相手の言葉を、そののまま繰り返すのです。
<会話1>
相手「昨日は職場の飲み会だったんだ」
自分「そうなんだ。職場の飲み会だったんだね」
<会話2>
相手「昨日は遅くまで起きてたから、今日はちょっとしんどいわ」
自分「そうなんだ。遅くまで起きてたんだ」
オウム返しをすることで、相手が話しやすくなる効果があります。
自分の話を聞いてくれている、自分に興味を持ってくれているというように認識するからです。
相手の言葉を1から10まですべてをオウム返しすると、変な感じになるので、一部をオウム返しすると自然な会話がしやすくなります。
沈黙を恐れない
沈黙が耐えられない、苦手という方もいると思います。
何か話さないといけないけど、話す話題が見つからない、という経験があるかもしれません。
別に相手を楽しませなくてもいいし、沈黙したからと言って相手はあなたのことを変に思ってる訳じゃないです。
妄想しすぎです!
「相手は何も言っていない」これが事実です。
もしどうしても沈黙に耐えられないなら、どんな風に耐えられないのかを正直に話したらいいのです。
「今、沈黙が続いていて、なんとなく落ち着かないんだよね。何か喋らないといけないって思ってしまうんだよね」と正直に言えばいいのです。
「あなたはどう?沈黙は別に平気?」って質問するといい。
会話を続ける為の質問
質問には大きく分けて2つあります。
1、状況に関する質問
2、相手自身に関する質問
<会話1>
相手「昨日は職場の飲み会だったんだ」
自分「そうなんだ。職場の飲み会だったんだね」
次に何を質問するか?(まぁ別に質問しなくてもいいですが)
- 「どんなお店だった?」(状況)
- 「料理はおいしかった?」(相手)
- 「どうだった?」(状況or相手)
- 「楽しかった?」(相手)
- 「飲み会はよくあるの?」(状況)
- 「飲み会には毎回行くの?」(相手)
状況に関する質問は
「いつ、どこで、誰が、誰と、何を、どうやって」
このようなことを確認すると、状況が明確になります。
一方、相手自身に関する質問は、
状況に対して、その人が、「どう感じたか、どういう気持ちだったか、どのように行動したか」です。
- 「で、あなたはその状況についてどう思ったの?」
- 「で、あなたはその状況についてどう感じたの?」
- 「で、あなたはその状況でどんな風に行動したの?どんな風に対応したの?」
- 「なぜそう感じたの?」
- 「あなたはどうしたかったの?」
- 「あなたは相手にどうして欲しかったの?」
このような質問は状況を明確にする質問ではなく、相手自身を知ろうとする質問です。
だから、相手の話は、状況の説明なのか、その人自身に関することなのかを聞き分けるといいです。
状況が分からなければ状況を明確にする質問をする。
相手自身に関して分からなければ、相手自身に関する質問をする。
<練習1>
【昨日、職場の飲み会で、かっこいい先輩も一緒に居たんだけど、あんまり話せなかった】
この文章で、どんな状況かあなたの中でイメージがつきますか?
(ちなみに、僕はイメージつかないですw)
- 「職場の飲み会っ」て、何人くらいで飲みに行ったの?
- どんな雰囲気だったの?ちょっと堅苦しい感じ?ワイワイ楽しい雰囲気?
- 「一緒に居た」って、隣に?ちょっと離れた所?
- 「あんまり話せなかった」ってどういうこと?ちょっとは話したの?
- 先輩ってどんな人?
- かっこいいってどんな風にかっこいいの?
- その先輩と普段の関係はどんな感じなの?
- なぜ話せなかったの?
謎だらけですw
ちなみに、上の疑問は全て状況を確認する質問です。
状況が不明確すぎて、返事に困りますf^^;
<練習2>
【会社での電話対応が苦手で、うまく話せず、とても緊張します。周りの人の目が気になるんです。】
この文章でその人の心の中、頭の中がイメージできますか?
(これも僕はイメージできません…)
- 緊張の度合いってどのくらい?もう我慢できないくらい?それとも80%くらいの緊張?
- 緊張しているのは、電話中?それとも電話の前後?
- 緊張している時は、どんなことを考えてるの?
- うまく話せないって、どういうこと?
- 電話対応で実際に何か不都合が生じてるの?
- 周りの目が気になるのは、以前に誰かに何か言われたの?
- 周りの人にどんなことを思われているように感じるの?
- あなたはどうなりたいの?
- あなたはどうしたいの?
- 誰かに何かしてほしいの?
日常会話でここまで聞く必要はないと思いますが、ここまで聞いたら、この人がどんな状態か、かなりイメージできますよね?
練習2は相手自身に関する質問が多めになっています。
相手の言葉が自分の頭の中でリアルにイメージができるまで、質問すればいいのです。
正直に話す
「沈黙を恐れない」の項目でも書きましたが、思っていることを正直に話すほうが、会話がスムーズなのです。
- 「今、緊張しています」
- 「嫌な思いさせてないか、気になってちょっと不安なんですが、大丈夫ですか?」
- 「何を話したらいいかわからないんです」
- 「昨日、ちょっと嬉しいことがあったんですけど、聞いてくださいよ」
自分の中で溜め込んであれこれ考えるよりも、思ってること正直に話したほうが、相手との関係はうまくいきやすいです。
- 緊張している
- 不安だ
- 困ってる
- 楽しい
- 嬉しい
さらに
- どんな風に緊張しているのか、
- どんな風に不安なのか
- どんな風に困っているのか
- どんな風に楽しい、嬉しいのか
そのあたり、思い切ってオープンに伝えてみましょう。
さらにそれを踏まえて、
- あなたはどうしたいのか?
- 相手にどうして欲しいのか?
こういったことも併せて伝えられると最高ですね。
周囲から孤立する時の対処法
- 友達との会話に入れない
- 職場で孤立する
- 飲み会で話の輪に入れない
こんな時、ありますよね。
そもそもですが、
- 友達の輪に入りたいですか?
- 職場の人たちと楽しく話したいですか?
よく考えると、友達の輪に別に入りたくない、職場の人たちと楽しくお喋りしたいと思わないのであれば、「別に一人でいてもいい」ということを認めることです。
そもそも、自分の好きな人たち、自分のことを受け入れてくれている人たちなら、一対一であろうと、グループになろうと、自分の意見を言いやすいものです。
グループで孤立するということは、そのグループの人たちは、自分のことを受け入れてくれるような人たちでしょうか?自分が関わりたい人たちでしょうか?
もし答えがNOなら、別に無理して会話に入る必要はないと思います。
私は私でいいんだと思えばいいのです。
私は自分の好きな人たちとの関わりを増やす。すると、どこにいても孤立感や孤独感は減ってくるでしょう。
親友の作り方
まず自分の波長を高める
波長を高めるというと、スピリチュアルっぽいですが、自分がネガティブ思考だと、どうしてもネガティブな人を引き寄せてしまうのです。
中学生の時など、不良は不良同士で一緒にいましたよね?不良と優等生は、仲良くなりにくい。
素敵な人と一緒に居たいなら、自分がまず素敵な人になることです。
素敵になるというとより、「既に私は素敵なんだ」と自覚することです。
素敵な自分に「なる」「変わる」というより、既にもう自分は素敵なんだということに「気づく」「認める」ことです。
自分もOK。相手もOK。
私はありのままでいい、相手もありのままでいい。
私は喜怒哀楽を感じていい。相手も喜怒哀楽を感じていい。
私は私でOK。あなたはあなたでOK。
このようなスタンスで人付き合いをすると、適度な距離感でいられるでしょう。
一人の時間を楽しめる
人付き合いが疲れる時は、一人の時間を充実させましょう。
- 映画を見る
- 一人でご飯を食べに行く
- 散歩やジョギングをする
- 好きな音楽を聴く
- 好きなインテリアに変えてみる
- スポーツクラブに行ってみる
- 興味のある習い事を始めてみる
一人の時間を楽しめると、他人に依存しなくて済みます。
一人で居ても寂しくないという状態になれば最高ですね。
- 一人の時間を楽しむことを増やす。
- 気の合う仲間や、好きな人と関わる時間を増やす。
- どうでもいい人と関わる時間を減らす
相手に興味を持つ
人付き合いが疲れるのは、自分がどう思われるかが気になったり、嫌われたり否定されるのが怖いって無意識に思ってしまうからなんですよね。
それって、意識が相手に向いていないんですよ。意識が自分にばっかり向いている状態です。
言い換えると、相手に興味がない状態です。
だから、相手と仲良くなろうとするなら、相手がどんなことに興味があって、どんなこと考えてるのかとか、もっと相手のことを知ろうとすることはとても大事。
まず相手に興味をもって色々話をしてみましょう。
心をオープンにする
好きなこと、嫌いなこと、頑張ってること、自分の弱さなど、色々さらけ出してみる。社交辞令みたいな表面的な話~ちょっと個人的な話まで。
もちろん、誰にでも心をオープンになる必要はありません。
自分のことを受け入れてくれる人に対してオープンになりましょう。
もし、心をオープンにできないとしたら、人選びが間違っている可能性があります。
目の前の人が、自分にとって大切な人か、そうじゃない人かを、もう一度考えてみましょう。
自分から誘う
自分の意見を言い慣れてない人にとっては、自分が誘って、何かを提案するするというのは、心理的に抵抗があるかもしれません。
自分でお茶に誘うとしても、いつ?どこに?何時に?ってことを自分で決める必要があります。
今まで人に合わせて、人任せにしていると、「自分で決める」ということが、案外難しいかもしれません。
「自分で決める」というより、「これはどう?」って自分の考えを提案することが難しいと言ったほうが正しいかもしれません。
親友を作るという時に、受け身でいてもできないので、きっかけを自分から作りましょう。
まとめ
人付き合いが疲れるのは、疲れるパターンの「考え方」や「行動」になっているからです。
この記事で書いたことをまとめます。
- 自分にとって大切な人と、そうでない人を見極めよう
- 妄想しすぎず、事実が何かを冷静に考えよう
- 自分を責めすぎず、自分を受け入れましょう
- 他人に圧倒されないように、他人のイメージを小さくしよう
- 何を話したらいいかわからない時は、相手に興味を持とう。
- 相手の話が自分の頭の中でイメージできるまで質問してみる
- 親友を作るためには、積極的に自分からアクションを起こそう
まずは考え方が腑に落ちるまで、少し時間をとって考えて頂き、その上で行動に移して頂きたいと思っています。
この記事をご覧のあなたが、人付き合いにおいて、幸せに過ごせることを願っています。