<対人恐怖症で悩む人>
- 他人が自分を嫌ってる
- 他人が自分を変な人と思っている
- 他人が自分を気持ち悪いと思っている
- 他人が自分をダメな奴と思っている
対人関係において、そんなことが常に頭によぎるのが対人恐怖症の特徴です。
そんな対人恐怖症をどのように克服するのか。
この記事では対人恐怖症の原因や克服方法まで、徹底的に解説しています。
ぜひ最後までご覧ください。
対人恐怖症とは
そもそも、対人恐怖症とは何か?
DSM-5における対人恐怖症の定義
社会的交流において、自己の外見や動作が他者に対して不適切または不快であるという思考、感情、または確信によって、対人状況についての不安および回避が特徴である文化症候群である
僕の言葉で簡単に言うと、このようになります。
「自分が嫌われてるんじゃないか」「相手を不快にさせてるんじゃないか」と妄想的な思い込みによって、不安が強い状態。
不安が強いと書いたのは、人は多かれ少なかれ、「嫌われるのが怖い」と思っているからです。
嫌われる恐怖や不安がゼロの人は恐らくいないでしょう。
ところが多くの人は、普通に会話しているだけで、「相手の人が私のことを嫌っているに違いない」とは思わない。
一方、対人恐怖症の人は、「自分が変な人と思われている」「ダメな奴だと思われている」「自分の発言が相手を傷つけている」と、ちょっと妄想的です。相手の心を深読みしすぎです。
それが対人恐怖症の人と、一般的な人の違いです。
対人恐怖症の人は、自分で自分のことを変だと思っている。
だから、他人も自分のことを「変な人だ」と思っているに違いない、と考えてしまうのです。
対人恐怖症の代表的な3つの悩み
①人付き合いの強いストレス
人と会話をする時は、常に相手が自分をどう思っているかが気になるので、人付き合いが非常にストレスで億劫になります。
家に変えると、緊張の糸が切れて、ドッと疲れが出るのも特徴です。
できることなら、人付き合いを避けたい。でも自分が居ないところで、自分の悪口を言われないか不安だから、仕方なく友だちと遊んだり、飲み会に参加する人もいます。
そうなると、余計に疲れます。
一般的な人は、人付き合いを楽しんだり、リラックスして関わりますが、対人恐怖症の人は、人間関係でリラックスできないのです。
②人と仲良くなれない
対人恐怖症の人は、相手が自分のことをどう思っているかが気になり過ぎて、自分の意見を言うことが出来ません。
だから、人と打ち解けることができず、人と仲良くなれない。
でも、本当は人と仲良くなりたい。
場合によっては、人気者になりたい、と言う人もいます。
仲良くなりたいのに、仲良くなれないという葛藤がしんどいところでもあります。
③仕事ができない
一人でできる仕事でない限り、基本的には仕事では誰かと関わらなければいけません。
職場の人、お客様、取引先など。そうなると、コミュニケーションは必須。
ところが、対人恐怖症の人は、基本的には誰に対しても、うまく話せないので、仕事がスムーズにいかない。
人とうまく話せないから、自分一人で仕事を抱え込んでしまう。
他人からの評価が気になるので、わからないことがあっても質問できないし、誰かに助けを求めることができない。
その結果、仕事がとても辛くなり、場合によっては、人間関係のストレスで、仕事が長続きしない人もいます。
対人恐怖症の原因
なぜ嫌われてると思うのか?
大きく2つのパターンの原因があります。
①親が支配的
子どもの頃、親が支配的だった人です。つまり、感情的で自分の思い通りにしようとする親。まともに話し合いが出来なかった親。
子どもの頃、自分が何を言っても否定されたり、抵抗できなかった人は、親が怖い。
親がいつ感情的に爆発するかわからないから、常に親の顔色を伺う。
そして、親が穏やかな時でさえも、子供ながらに常に緊張している。なぜなら、いつ親が感情的に爆発するかわからないから。
子どもの頃に親が怖かった人は、大人になると他人が怖い。
これが対人恐怖症の原因です。
②親が無関心
もう一つのパターンは、親が子供に無関心。親が何を考えているかわからない。
そういうケースも対人恐怖症になることがあります。
親が口では「いいよ」と言っていても、態度は明らかに怒っている。言葉と態度が違うのです。
これでは、「親は本当は怒っているに違いない」と親の心を深読みする癖がついてしまいます。
親の心を深読みする癖がついた子どもは、大人になっても他人の心を深読みするようになります。
表面的には笑顔でニコニコ話していても、内心は怒っているんじゃないかと、相手を疑ってしまう。
共通すること
いづれにしても、子どもの頃、親と本音のコミュニケーションができなかったことは共通しています。
親に心を開けなかった人は、他人に心を開けない。
あくまで、子どもの頃の話です。今現在の親子関係ではありません。
対人恐怖症を克服する3ステップ
一般的に、対人恐怖症には認知行動療法が効果的とされています。
認知行動療法とは、その名前通り、自分の「考え(認知)」や「行動」を変えることで、不安を和らげる心理療法です。
対人恐怖症で言うなら、基本的には相手とコミュニケーションする時の、自分の考えや行動を変えるというもの。
もちろん、ある程度の効果は見込めますし、必要な場合もあります。
ただし、認知行動療法だけでは不十分です。
なぜなら、心の深い部分、つまり、潜在意識(深層心理)を扱っていないからです。
では、どのようにして対人恐怖症を克服するのか?3ステップでご紹介します。
①自分を取り戻す
対人恐怖症の人は、相手の心を深読みする傾向があります。
言い換えると、意識が相手に向きすぎていて、自分の気持ちが分からない状態です。
まさに、心ここにあらず。
相手が何を考えているかは一旦横に置いて、あなたが何を感じているのか。
まずは、自分の気持ちに意識を向けることが大事。
- 相手が嫌
- 相手に腹が立つ
- 相手に不満
- 悲しい
- 悔しい
- 甘えたい
- 恥ずかしい
そういった感情があるはずです。普段は見落としている自分の感情を、丁寧に感じてみましょう。
喜怒哀楽の感情をしっかり感じることで、自分を取り戻していくのです。
②自分の人生を生きる
親が望む人生を歩むのではなく、自分の人生は自分で選択すること。
- 大企業に就職しろ
- 公務員になれ
- 医者になれ
- 家業を継げ
- 早く結婚しろ
- 子供を産め
親は自分の価値観を子供に押し付けてくることがあります。
親の期待に応えようとしなくていい。親の声は一旦横に置いて、自分の人生は自分で決める。
やりたくないことを我慢してするのではなく、自分の人生なんだから、自由に好きなように生きたらいい。
対人恐怖症の人は、子どもの頃から、我慢のしすぎです。
③コミュニケーションを変える
ここでやっと、対人関係の具体的なコミュニケーションの仕方を変えていくステップになります。
認知行動療法が効果を発揮するのは、このステップです。
・言いたいことを言ったら、嫌われるという思い込みを変えていく、認知再構成法。
・相手も尊重しながら、自分の気持ちを伝える、アサーショントレーニング。
「相手に言いたいことを言っても嫌われない」という体験をしていくことで、徐々に対人恐怖症を克服していきます。
心理カウンセラー紹介
心理カウンセラーの大城ケンタです。大阪府出身。
対人恐怖症の人は、親の期待に応えようと頑張って生きてきた人だと思います。
人とうまく話せない自分を責めないで下さい。
対人恐怖症という症状は、「自分の人生を生きなさい!」という身体からのメッセージでもあります。
たとえ症状があっても、そんな自分を受け入れていくと、気持ちは軽くなります。
まずは自分を受け入れていくことがスタートとなります。
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