<こんなお悩みはありませんか?>
- カウンセリング効果ある?
- 効果の出る人と出ない人の違い?
- 何回くらい通ったらいい?
- 一回一万円のカウンセリングは高い
- いつまで通ったらいいの?
このような様々な疑問をお持ちの方に向けて、カウンセラーの立場から、お答えします。
カウンセリングって凄く曖昧で不透明なものなので、そのあたりを具体的に、そして、現実的にお伝えします。
この記事を読むことで、心理カウンセリングの現実がわかることでしょう。
カウンセリングに過度な期待を持ちすぎることなく、でも症状や悩み解決の為に取り組んでいこうと思って頂けたなら幸いです。
そもそもカウンセリングって何?
心療内科や精神科は薬を処方するところなので、話をじっくり聴いてもらえないのが通常です。
医者は心理カウンセラーではないからです。専門が違います。
医者は症状を聞いて、薬を処方するのが仕事。話を聴いて、問題解決する訳ではありません。あくまで現状把握することが目的です。
じゃあ、カウンセラーは何をするのか?
対話によって問題解決へと導きます。
しかし、注意しなければいけないことがあります。
それは、カウンセリングには2種類あるということです。
「傾聴型カウンセリング」と「問題解決型カウンセリング」
傾聴カウンセリングは、臨床心理士が行うカウンセリングです。
基本的に具体的なアドバイスは少ないです。
傾聴カウンセリングと、友達や飲み屋のマスターに聴いてもらうのと何が違うか?
一つは、有料なので、いくらネガティブなことを言っても、大丈夫。
友人や知人に愚痴を言い続けていると、相手が限界を感じて、お互いの関係性が壊れることがありますが、その点、カウンセラーはその心配はありません。
あくまで傾聴なので、アドバイスが欲しい人、積極的に問題解決したい人にはやや不向きかもしれません。
逆に、問題解決型カウンセリングは積極的に問題解決に向けて、話し合ったり、セラピーを行うので、比較的短期間で効果が出ると言えます。
だから、カウンセリングを受ける際に、傾聴型カウンセリングなのか、問題解決型カウンセリングなのかを理解しておく必要があります。
カウンセリングは効果ある!?
カウンセリングは効果があるのか?と疑問に思われると思います。
そもそも、カウンセリングの効果って何でしょう?
ここが曖昧だと思うんです。
- 症状が改善すること?
- 気持ちが楽になること?
- 自信が持てること?
これらは全部曖昧なんです。
症状が改善するってどういう状態ですか?どうなったら、症状が改善したと言えますか?
気持ちが楽になるってどういうことですか?
例えば、不安MAXが10点満点として、10点の不安が、9点や8点になることなのか、1点や0点になることか。
症状が改善するとか、気持ちが楽になるとかって、白か黒かハッキリできるような話じゃないんです。グレーゾーンがあります。
頭痛薬を飲んだら、頭痛が消えました!っていうのと同じイメージをしていると、期待外れになります。
一回カウンセリングを受けたからといって、いきなり10→0にはなりません。
自信が持てるようになることを目指す時も同じ。
具体的に何ができたら、自信が持てるようになったと言えるのかを明確にしておく必要があります。
例えば、
- 上司に意見を言える
- 上司の誘いや依頼を断れる
- 誰かに助けを求める
- できないと言う
- 自分からお願いする
このように具体的な行動として、どんなことができるようになったら、自信が持てると言えるのか。
そういう話し合いをするのが有益な時間ではないかと思います。
(もちろん、クライアントが話したいことを話したいだけ話して帰るというのも、一つのアプローチかもしれませんが。。。)
カウンセリングの効果を感じない理由
特に傾聴型カウンセリングに言えることは、話を聴いてもらったら、その時はスッキリするけど、問題は解決していない、ということ。
問題解決の為の話し合いやセラピーをしていないのだから、問題が解決しないのは当然といえば当然。
それは、マッサージを受けて、その時は気持ちよく癒されたけど、家に帰ったら、また疲れる。というのと同じですよね。
マッサージで言うなら、疲れにくい身体を作る必要があるわけです。
カウンセリングで言うなら、ストレスを溜めにくい性格へとアプローチしていく必要があります。
ストレスを溜めにくい性格になるとは、「考え方」「行動」が変わることが必要です。
話を聴いてもらうだけでは、「考え方」や「行動」に変化が起きにくいのです。
例えば、
- 会議で意見を言えなかった人が言えるようになった。その結果、自信がついた。
- 恋人に本音を言えるようになった。その結果、恋人とのストレスが減った。
- 将来、結婚できないんじゃないかと不安だった人が、「結婚できなかったら出来なかったでしかたない」と思えるようになった。その結果、気分が軽くなった。
こういうのって「考え方」や「行動」が変わったと言えますよね?
だから、カウンセリングでは、今悩んでいることを解決していく為の話し合いをしていかないと、効果は実感しにくいでしょうね。
カウンセリングで効果の出る人、出ない人
カウンセリングで効果が出やすい人と、出にくい人がいるのも事実です。
その違いは何か。
二つポイントを挙げて説明します。
<一つ目>
カウンセリングはカウンセラーが何とかしてくれるものではないです。
あくまでクライアントとカウンセラーがお互いに話し合いながら問題解決していくもの。
だから、カウンセリングに非協力的な姿勢の人は効果が出にくいと言えます。
スポーツで言うなら、運動するのは本人です。カウンセラーが代わりに運動してあげることはできません。
カウンセリングは、ご自身で、自分の心と向き合っていく必要があります。
カウンセラーが代わりに、自信をつけさせてあげたり、気持ちを楽にしてあげることは出来ません。
自信をつけるために、あるいは、気持ちを楽にする為に、カウンセラーと協力しながらカウンセリングを進められる人は効果が出やすいですね。
<二つ目>
- 「上司が悪い」
- 「子供が言うことを聞かない」
- 「彼氏が愛情表現が少なくて悩んでます」
こういうお悩みって、相手が悪いというスタンスなんです。もちろん、そう言いたくなるのはわかります。
だけど、いくら相手の不満を言ったところで、悩みは解決しません。
不満を言うのは全然OKですが、そのうえで、どうしていくかを考えないといけない。
つまり、自分が相手にどのように関わっていくかが大事になります。
「相手が悪い」と言ってるだけで、自分が変わるという意思がない人は、現実が変わっていかないので、カウンセリングの効果が出にくいと言えます。
カウンセリングで効果を感じる為には、何回くらい通う?
車を運転するのにどのくらい通いますか?
泳げない人が泳げるようになる為に、どのくらい水泳教室に通うと思いますか?
体力をつけるのに、どのくらいスポーツクラブに通ったらいいと思いますか?
何が言いたいかというと、一回や二回のカウンセリングでは、大きな変化は見込めないということです。
ある程度の期間は必要です。
ただ、カウンセリングの場合は、一回数千円~のお金を投資して、いつまで通ったらいいのかわからない、見通しが立たないことの不安があるかと思います。
なので、あらかじめ、どのくらいの期間を通うということを決めておくのも一つかと思います。
「カウンセリングに、このくらいの金額と期間を費やさそう!」と、あらかじめ決めておくのもよいかと思います。
あとは、逆に、あなたはどのくらいの期間で、症状や悩みを改善させたいのか、希望を伝えてみましょう。
それが現実的に難しいこともあるかもしれませんが、カウンセラーと相談しながら通うペースや期間を決めるとよいでしょう。
カウンセリングを続けるべきかどうか
現状カウンセリングを受けている人で、カウンセリングの効果を感じない人もいるでしょう。
これは非常に難しいところですね。
続けることで効果が出る可能性もありますし、カウンセラーを変えたほうがいいケースもあるでしょう。
これも期間をある程度、決めておいて、それでも効果を感じないようなら、別のカウンセリングを受けてみるというのも、一つのやり方かなと思います。
まとめ
カウンセリングは効果があるのか無いのか。
話を聴いてもらうだけでは、マッサージと同じ。
「話を聴いてもらって、スッキリした」(その場では。。。)
でも、それでは、本当の意味で悩みを解決していません。
具体的に何が問題で、どんな状態になったら効果が出たと言えるのかを話し合うことで、カウンセリングの効果を実感できると思います。
どのくらいカウンセリングに通うかも、ある程度期間を定めるなどして、カウンセラーと話し合ってみるとよいと思います。
ぜひご参考になさってみてください。