<いつも何かに焦っている人、待てない人へ>
- 早く理想を手に入れたい。
- 早く今の状態から抜け出したい。
このように早く目的地に辿り着くことは、必ずしも良いこととは限りません。
むしろ、早く目的地に辿り着きたいというのは、足元に咲いている花を見失っているようなもの。
そう、心に余裕がないのです。
本当の幸せとは何か?そして、それはどこにあるのか?
いつも何かに焦って、生きることに苦しんでいる人は、ぜひ最後まで読んでみてください。
早く結果が欲しくて、待てない人たち
- 仕事で早く結果を出して、認められたい
- 早く資格を取ってスキルアップしたい
- もっと売上を上げないといけない
- 早く仕事を覚えて一人前にならないといけない
- 早く結婚して、子供を産みたい
- いい恋愛ができなくて、焦る
- 彼からの連絡がないと不安になる
私たちは、とにかく
焦って、待てない!
- 早く理想の状態になりたい。
- 早く理想を手に入れたい。
- 早く現状から抜け出したい。
カウンセリングの現場で言うなら、
- 早く、症状を改善したい。
- 早く、悩みから抜け出したい。
- 早く、苦しみから解放されたい。
確かに、気持ちはわかる。
苦しい状態が続くのは、誰だって嫌だ。
ところが、焦れば焦るほど、症状は改善しない。
その理由をお伝えします。
焦ることは自己否定だ
一刻も早く、現状から抜け出したいというのは、裏を返せば、
「今の自分はダメだ」
と言っているようなものです。
現状の「ダメな自分」を打ち消すために、早く結果が欲しい。
- 早く結婚したい
- 早く彼氏が欲しい
- 早く理想の生活をしたい
- だからもっと頑張らなければいけない
- 早く自分に自信をつけたい
- 早く自分を変えたい
こんな風に常に何かに焦っているのは、心の根底に
今の自分じゃダメだ!
今の自分が嫌だ!
っていうのが、あります。
その自己否定を打ち消す為に、体に鞭を打って頑張る。
結果が出ている時は、それでいいのだろうけど、思うように結果が出ない時も当然ある。
そしてまた、
「こんな自分はダメだ」と思ってしまう。
そして、
- 休日もゆっくりできない
- 遊んでいる場合じゃない
いつの間にかこのスパイラルに陥っていませんか?
とにかく、私たちはいつも何かに焦り、
ゆっくりリラックスする時間が無さ過ぎる!
優雅に時間を過ごす時間が無い。
ゆったりとした時間を過ごす時間が無い。
最近まで、僕も待てない人間だった
たぶん僕は本来、めっちゃのんびり屋。だから、せっかちな人にイライラされます。
話し方もセミナー講師みたいに流暢に話せないし、食べるのだって遅い。
ところが、僕の人生は、早く早くと急き立てられてきたような人生だった。
- 早くご飯を食べなさい
- 早くお風呂に入りなさい
- 早く帰って来なさい
- 早く寝なさい
- 早く起きなさい
- 早く行きなさい
- 早く宿題しなさい
- いつまで実家にいるの?
- 早く出て行って一人暮らししなさい
- 早く結婚しなさい
今思えば、相当急かされてましたねw
日々の日常生活に追われる人生でした。
だから、いつも「今の自分じゃダメだ、こんな自分じゃダメだ」と、常に焦燥感がありました。早く結果が欲しかった。
結果が出ない状況が嫌で、結果を出せない自分がダメだとさえ思っていた。
だから、のんびりできない。本来のんびり屋なのに。
そして気がつけば、いつの間にか最短最速が良いという価値観を持っていた。
でも、最近すごく思う。
人が変わるというのは、それなりの時間が必要だと。
子供が大人になるには、それなりの時間が必要なのと同じように。
無理して自分に鞭打って結果を出すことは、世間的には良しと思われるかもしれないが、あまり健康的とは言えません。
のんびり待つことは自己肯定
【焦ること=自己否定】
- 早く結婚したい
- 早く幸せになりたい
それは今に満足していない証拠。
【のんびり待つ=自己肯定】
のんびり待つということは、今に満足している証拠。
最善のタイミングが来るのを待つことは、今の自分に満足していること。今の自分を肯定していることと言えます。
僕は仕事で結果が出ない時期が長らく続いた。
ある時、そんな状況に疲れた。
そして、一旦諦めた。
「何を」って?
結果を出すことを、一旦諦めた。
よくよく考えてみたら、
- 結果が出てもいいけど、出なくてもいい。
- 頑張ってもいいし、頑張らなくてもいい。
- 認められてもいいし、認められなくてもいい。
- 遊んでもいいし、遊ばなくてもいい。
- 休んでもいいし、休まなくてもいい。
- 急いでもいいし、急がなくてもいい。
本来、いろんなことは、ぶっちゃけ、
どっちでもいい。
それが自然だ。
それなのに、今の自分はダメだと思って、自分で自分を追い込んでいた。
カウンセリングでもお客様によくお伝えすることがあります。
それは、一旦悩みや症状を解決することを諦めてください、と。
焦るあまり、結果にこだわりすぎて、現状に意識が無い。
- 意識が上(うわ)の空
- 心ここにあらず
そういう人はいくらカウンセリングをしても変わらない。
一旦、症状の改善や問題解決を手放して、
- 何もしないでください
- リラックスすることをしてください
- ダメな自分をさらけ出してください
- 愚痴を言ってください
こんなふうにアドバイスすることがあります。
とりあえず一旦、諦めましょう。
それは現状の自分を認める作業です。
- 何もしていない自分でもいい。
- こんなダメな自分でもいい。
そう思えた時に、自己肯定できて、気持ちが軽くなる。
そして、自発的に前に進もうとするエネルギーが生まれる。
無理やり頑張らないといけない。というエネルギーとは違う。
「何もしない」という幸せ
幸せは今ここにある。
ニューヨークのセントラルパークに行った時のことです。
晴れた日に、ビニールシートを敷いて、水着で寝転がって、日光浴している人が沢山いました。
本当に寝転がってるだけ。何もしていないのです。それは、何だか時間がゆっくり流れているようでした。
まさに、何もしない幸せです。
一方、日本人の感覚としては、観光名所を巡ったり、イベントなどに参加したり、目的地に行って楽しもうとする傾向があるのではないでしょうか。
日本人の多くは、
- 何かをすることが目的
- どこかに行くことが目的
- 何かを達成することが目的
でも、そうじゃない。
幸せは、(何もしなくても、特別どこかに行かなくても、何かを達成しなくても)すぐ目の前にある。
湧き上がる感覚を大切にする
幸せは、すぐ目の前にある。
だから、今はその幸せを十分に味わえばいい。
- 特別どこかに行かなくてもいい
- 近所の公園でもいい
- 高級料理を食べなくてもいい
- 簡単な手料理でもいい
- 結婚していなくてもいい
- 一人で過ごしてもいい
- 収入が低くてもいい
- 資格を持っていなくてもいい
今の自分でも、何かしら幸せを感じることが出来るはずです。今ある幸せを十分に感じたらいいのです。
そしたら、「自然と〇〇がしたい」という思いが湧いてくるものです。
- やっぱり結婚したい
- やっぱり仕事したい
- やっぱりもっと稼ぎたい
- やっぱり旅行したい
そういう思いが湧き上がってきます。
何もしない幸せを感じきったら、自然と自発的な思いが湧き上がってきます。
その時、頑張りたいなら頑張ったらいい。
本来、頑張ってもいいし、頑張らなくてもいい。
頑張りたいと思った時に、頑張ればいい。
頑張りたくないのに、頑張るから、いつまでたっても幸せにはなれない。
まとめ
焦ったり、待てない人が幸せな生き方をする為の道筋をまとめます。
①恋愛や結婚に焦っている人は、現状の自分を否定している。
②まずは一旦全てを諦めよう。
③何もしない幸せを感じて、ありのままの自分を許そう。
④自分や相手を信頼して、のんびり待とう。
⑤自然と湧き上がってくる思いや感覚に従って行動しよう。
⑥本来は、頑張ってもいいし、頑張らなくてもいい。
最短最速で結果を出すというのは、傍から見れば一見、良さそうに見えるが、心の健康という視点から見ると、一概に良いこととは言えません。
焦らず、のんびり、ゆっくり、丁寧に人生を生きよう。