「生き方がわからない」という時、自分の気持ちがわからない、納得した自分らしい生き方や生活ができていないような感じがあるかもしれません。
- やりたい仕事もない
- 好きな趣味もない
- でも、働かなければいけない
- 人間関係は人の顔色を伺ってしまい疲れる日々
- 心を打ち明けて話せる相手もいない
- 生きているのが苦痛
そうなると、自分がどう生きたらいいのかがわからなくなってきます。
やりたい仕事がない一番の原因は、日常生活でストレスが多すぎることです。
特に人間関係のストレスが多く、そこにエネルギーを常に使っているので、やりたい仕事や趣味がわからないのです。あるいは、仕事にやる気がでないのです。
なので、まずは人間関係のストレスを減らすことが優先です。
つまり、人の顔色を伺わず、
自然体の自分で生きること。
自然体の自分で生きることによって、好きな仕事、やりたい仕事が見つかります。
この記事では、生き方がわからない人に向けて、人間関係のストレスを減らし、自然体の自分で生きる方法についてご紹介します。
さらに、やりたい仕事がない中で、今後どのような仕事を選択していったらいいのか、職業の選択や仕事との向き合い方についてもご紹介します。
この記事を読み終えた時には、人間関係において、自然体で楽に生きる方法がわかり、さらに仕事との向き合い方や職業選択において、心軽く生きることができるでしょう。
目次
なぜ生き方がわからないのか?
「生き方がわからない」という時、「生きるのが苦痛」で、そこからどうやったら抜け出せるのかがわからない、と言い換えてもいいのではないでしょうか。
ここでは生きるのが苦痛というストレスの内容を明確にします。
<生きるのが苦痛という時>
- 楽しみがない
- 充実感がない
- 達成感がない
- 生きがいがない
- 目標がない
- 人と関わることが苦痛
- 仕事や勉強が苦痛
しかし、生きていく為には働かないといけないし、人と関わらないといけない。
<仕事や勉強が苦痛という時>
①そもそも、やりたい仕事がない。
だけど働かないといけない。就職活動をしないといけない。でも、やりたい仕事がないから、やる気もでないし、どう動いていいかわからず、動けない。
今の仕事にやりがいを感じないけど、とりあえず働いている、という場合もあるでしょう。
②やりたいことや興味の仕事はある。その際に、AかBかを選択しないといけない。
- Aの仕事か、Bの仕事か。
- 働くか勉強するか。
- 働くか専業主婦か。
仕事や働き方について、選択の判断ができない時も、悩んで動けなくなりがちです。人生の中で、自分が何を大切にしているのかが、自分でも分からないということですね。
この場合、自分の気持ちがわからない、という言い方もできるかもしれません。
③今、働いている仕事が自分の能力では処理できない。
自分の能力以上のことを求められて、仕事を処理することができない。そして失敗をすることが増える。
時間外や休日も仕事のことを考えてしまう。
そうすると、自分はダメだ。今の仕事向いてないんじゃないか、って思ったりしますよね。
<人間関係が苦痛という時>
人間関係がしんどくなる典型的なパターン
- 他人の顔色を伺う
- 自分を取り繕って無理やり笑顔で振る舞う
- 人に合わせてしまう
- 自分の意見が言えず我慢してしまう
- 心の内面を打ち明けられる人がいなくて、孤独感や虚無感を感じる
周囲の人は楽しそうに、友達と遊んでいたり、恋人がいたりするのに、自分はひとりぼっちで孤独を感じる。
すると、
なぜ自分はこんな生き方なんだと考えてしまうかもしれません。
<趣味がないという時>
これといった趣味がない。打ち込めることがない。楽しみがない。というのもよくあるお悩みです。
仕事も人間関係も悩んでいると、そのことで頭がいっぱいになったり、常にストレスな状態なので、楽しみがわからなくなります。
他人が楽しんでいるようなことでも、自分は楽しいと感じなくなります。
「生き方がわからない」「生きるのが苦痛」といった時、仕事や人間関係が苦痛で、
「混乱状態、訳が分からない状態、思考停止状態」
に陥っていると言ってもいいかもしれません。
混乱状態、思考停止状態では、進むべき方向がわからないと思います。
次の項目では、生き方がわからず、自分はどの方向に進んだらいいのか。つまり、どんな風に生きることが理想的なのか。ということについてご紹介します。
「理想の生き方」「人生の楽しみ方」とは?
生き方がわからないというとき、迷路に迷って、出口がわからない状態と言ってもいいかもしれません。
悩んでいる時というのは、自分がどうなりたいかが、わからないのです!!
生き方がわからないというのは、目的地がわからない状態です。
沖縄に行きたいのか、北海道に行きたいのか、アメリカに行きたいのか。目的地(ゴール)を明確にする必要があります。
ここでは、まずゴール(出口)がどのような状態なのか、理想的な生き方とはどんな生き方なのかを明確にしておきたいと思います。
(ゴールは人それぞれ違うと思いますが、ここでは、今までのカウンセリング実践から得られたものを例にご紹介します)
ゴール(目標)が見えることによって、ゴールまでの道筋が見え、具体的に何をしたらいいかが明確になります。従って、ゴール(目標)設定というのは、非常に大事になります。
<仕事>
仕事においての理想的な目標
- やりたい仕事が見つかる
- 今の仕事にやりがいを感じる
- 仕事に打ち込んで充実感や達成感を感じる
- 職場で安心して過ごすことができ
- 自信をもって仕事ができる。
- やらなければいけない仕事が自分の能力で無理なくできる。
<人間関係>
- 職場の上司や同僚、取引先やお客様との人間関係
- 友人や恋人との人間関係
- 家族との人間関係
様々な人間関係において次のような関わりができることが理想的と言ってもいいでしょう。
- 他人の顔色を伺わずに、
- 自然体でラクに楽しく人と関われる。
- 安心して本音が言えて、
- 対等に話ができる。
- 相手を信頼して、
- 自分も信頼されている感覚がある。
<趣味>
- オンとオフの切り替えができて、
- 休日に仕事のことを考えず、
- 家で一人の時間を安心して落ち着いて過ごせて、
- 趣味に没頭できる。
生き方がわからない時に、まずやるべきこと
理想的な生き方がある程度、明確になってきたかと思います。
では、理想的な生き方を実現するために、何をしたらいいか。どこから着手していったらいいか、を考える必要があります。
生き方がわからないという時、仕事と人間関係と趣味を同時に扱うことはできません。
まずは何に集中するか、取り組むことを一つに絞ることが大切です。
あれもこれも同時にできないからです。私たちが一度にできることは、せいぜい一つか二つです。
まずやるべきことは、人間関係の改善です。つまり、自然体の自分で生きることです。
今まで沢山のカウンセリングをしてきた経験からお伝えすると、仕事のことは一番最後に考えるほうがいいです。
つまり自分がどんな仕事をしたいか、やりたい仕事を見つけたい、そういった悩みを扱うのは、最後です。
そもそも、なぜやりたい仕事が見つからないかというと、日常の人間関係のストレスが多すぎるからです。
だから、人間関係のストレスが減り、日常生活を安心して過ごせるようになった時に、やりたい仕事が見つかったり、興味のある趣味を楽しむことができるようになります。
慢性的にストレスがある状態で物事は楽しめません。
さらに、仕事でストレスを感じる最大の要因は人間関係だからです。
とりわけ多いのが、上司との関係。
上司が怖くて、緊張したり、仕事内容を上司に相談できない。
それによって仕事がストレス、というケースは多いです。
したがって、やりたい仕事を探す前に、人間関係を改善することが優先です。
では、人間関係を改善する為の方法を次にご紹介します。
人の顔色を伺わない自分になる2つの実践
①全力で自分を肯定する
人の顔色を伺う、他人の目が気になるという時は、「自分がダメ」という前提の思い込みあるからなんです。
「自分はダメ」だから自信がなくて、他人の目が気になるのです。
だから、全力で自分を肯定してください。
「私は今の私でいいんだ」
「私は悪くない」
どんなに仕事で失敗しても、100%自分に責任がある訳ではない。上司の指導力が問題だ。社員教育のシステムが整っていないことや、その時間を確保していない会社にも問題がある。と考えるのも一つ。
現状の私の能力はこれだけしかない、「できないことはできない」のだから仕方がない。
『能力がない=自分はダメ』
この方程式が成り立つとしんどいくなります。そして、これはとても主観的です。
『能力がない⇒じゃあ、どうするか?』を考える。このように事実ベースで物事を考えるとよいでしょう。
②どんな些細なことでもいいので、意思表示をする
人間関係でストレスを感じるのは、言いたいことが言えず、我慢することにあります。
だから、自分の言いたいことが言えるようになると、人間関係のストレスは解消されます。
では、どのようにして言いたいことを言うか。
そもそも、大前提として、
「私も一人の人間として意見を言う権利があるんだ!」と自分に言い聞かせることです。
自分の意見を言って、嫌われたり、怒られたりするのは、相手の問題です。
自分は悪くないのです。相手が怒ってるだけ。相手が機嫌を悪くしてるだけ。私の問題ではない。
「私は自分の意見を言ってもいい」
- 私はこのように感じています。
- 私はこのように思います。
- 私は困っています。
- 私はそれに賛成です。
どんな些細なことでもいいので、とにかく意思表示をしましょう。
お昼ご飯をA店に行くか、B店に行くか。そんなことでもいいんです。
シンプルに「私はA店がいい」と言うだけです。話し合いの結果、A店に決まるかどうかは別です。とりあえず、自分がA店を希望しているという意思表示をするだけです。
とにかく、意思表示することの、小さな成功体験を積み重ねることが大切です。
自分の気持ちを知るための実践
- やりたい仕事がない
- 何が好きかわからない
- やりたいことリストが書けない
- やりたいことリストを書いてもどれもピンとこない
自分の気持ちがわからないのは、人間関係のストレスが多すぎるからと述べました。だから、まずは人間関係のストレスを減らすことが優先なのです。
しかし、自分の気持ちを感じる練習というのも、非常に大事なことですので、ここでは自分の気持ちがわからない時の実践についてもご紹介します。
<自分の気持ちを感じる練習>
楽しい、好き、満足、そういったポジティブな感情がわからないという場合、あれこれ考えすぎてしまうことが多いです。
- お風呂に入って、「気持ちがいいなぁ~」と感じる
- お風呂に入りながら、仕事のことを考える
同じお風呂に入るという行為でも、上記の2つの状態は全く違います。
単純に気持ちがいいという感覚や感情を味わえばいいのに、仕事のことを考えてしまう。これだと何が楽しいのか、心地いいのか分からなくなります。
ですので、「考えること」をやめて、意識的に「感じること」をしてみてください。
例えば
・食べながら、別のことを考えるのではなく、食事をしっかり味わう。
・ソファーで「ぼーっと」しながら、仕事のことを考えるのではなく、アロマの香りや癒しの音楽を楽しむ。
このように、意識を今ここに集中させる練習が必要になります。
こういった日々の積み重ねによって、自分の気持ちを知ることが容易にできるようになってきます。
その結果、やりたい仕事や興味のある仕事が見つかったり、熱中できる趣味が見つかったりするのです。
とはいえ、目の前の仕事をどうする?
やりたい仕事、好きな仕事がわからない。そんな時は人間関係を改善することが優先と述べました。
とはいえ、学生の方なら就職活動をする時期かもしれないし、社会人の方でも何らかの事情で転職活動をする必要がある状況かもしれません。
やりたい仕事はないけれども、働かないといけないという状況ですよね。
そんな時に、どのようにして、仕事を探したらいいのか。
結論から言うと、
基本的には人間関係を改善し、自然体の自分で生きることが優先課題なので、仕事選びにそれほど、こだわらなくてもいいのです。
もしかしたら、仕事を探す時に、このような制限を自分で設けていることはありませんか?
- 正社員でなければいけない
- 大手の会社でなければいけない
- 条件が良いところでないといけない
- 親や周囲の人に胸を張って言える仕事でないといけない
- 一度就職したら最低○年は働かないといけない
このような制限をすべてとっぱらって、自分の能力で無理なくできる仕事を探すことがいいと思います。
やりたいことを探すためにとりあえず、無理なくできる仕事をする。
その中で生きるエネルギーの回復、自然体の自分で生きることを当面の目標にして、ある程度それができてきた時に、改めて自分がやりたい仕事を見つけるのでも遅くはないと思いますよ。
焦ることで自分で自分を苦しめないでくださいね。
どんな仕事をしても、どんな働き方をしても、人生終わりじゃない。
自分のペースで生きることを大切にしてくださいね。